【2020年5月号掲載】

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涙、まぶた、緑内障および網膜硝子体の専門治療

▲竹田 宗泰院長


田村 唯副院長

▲田村 唯副院長

網膜硝子体の治療では「抗VEGF薬の眼球注射」が加齢黄斑変性はもとより、糖尿病網膜症、網膜静脈閉鎖症、強度近視などの治療に幅広く使用されている。

確かにこの眼球注射は、きわめて即効性が高く、無くてはならない治療法で、同院でも年間およそ1200人に実施している。しかし治療費が高額で、病状の再発に対して1年以上にわたる治療の継続が避けられない。

そのため竹田宗泰院長は、「薬物治療だけに頼らず、選択肢を広げてレーザー治療や硝子体手術を併用する場合も多い」と説明する。

また竹田院長は、「最終的な治療選択は、患者さんに任せるにしても、患者さんが自己判断できないことも多く、治療にはわかりやすい説明と謙虚な姿勢を心がけている」という。診断と治療には、造影剤が要らないOCT(光干渉断層計)血管造影が普及しているが、それだけでは治療選択に困難なことが少なくないため、同院では蛍光眼底造影も積極的に行っている。

網膜疾患は、放置すると失明することが多く、早期発見と早期治療が必要だ。早期発見のために竹田院長は、片目を手で隠し、老眼鏡をかけて、「線が歪むことや小さな文字が読めなくなっていないかの自己チェック」を勧めている。

手術については、白内障および硝子体手術ですべて日帰り手術を実施し、無縫合の極小切開で創口が小さいため、社会復帰も早い。

そのほか同院は、涙やまぶた、緑内障の診断・治療にも力を入れている。涙の原因は、まぶたや逆さまつ毛、目の表面、涙道(涙の鼻までの抜け道)など、様々である。その原因を治療することで治るケースも少なくない。

▲白内障および硝子体手術は
「日帰り手術」を実施

治療は、高解像度の涙道内視鏡治療や涙道鼻腔吻合術、眼瞼下垂(まぶたが下がる)、逆さまつ毛、結膜弛緩症(白目の表面がたるむ)、翼状片(黒目に白い膜が侵入する)の手術などを行っている。逆さまつ毛では、少量の場合には外来で永久脱毛を行うなど、個々人によって使い分けている。

またドライアイでは、シリコンやコラーゲンのプラグ治療(涙の出口に栓をする)なども行い、涙のトータルケアを目指している。

一方、緑内障は視野が狭くなる病気であるが、黒くなって見えなくなると誤解している人が多い。実際には自覚症状として、視界の中に霧がかかって見えるところが出てくる。通常、自覚症状が出てきた場合は緑内障の末期であり、治療しても進行を止められない場合があるが、自覚症状が出現する前に治療を開始すれば、視力や視野を長持ちさせることが可能である。日本では40歳以上の20人に1人が緑内障になるといわれ、珍しい病気ではなくなっている。

「当院では、大学病院やほかの緑内障専門医と連携して、それぞれの患者さんに即した適切な緑内障治療を心がけています」と田村唯副院長。

竹田 宗泰院長(たけだ むねやす)
札幌医科大学卒。バスコム・バルマー眼研究所留学、札幌医科大学准教授、臨床教授、市立札幌病院眼科部長などを経て2010年4月開院。眼科光線力学的療法(PDT)研究会世話人、日本糖尿病眼学会理事、日本眼循環学会理事、日本眼科学会評議員を歴任。日本眼科学会専門医。眼科PDT認定医。

田村 唯副院長(たむら ゆい)
2003年岩手医大卒。日本眼科学会専門医、眼科光線力学的療法(PDT)認定医。日本涙道涙液学会、日本網膜硝子体学会、日本緑内障学会、日本眼瞼義眼床手術学会各会員。A型ボツリヌス毒素製剤治療認定医。