医療法人社団大蔵会 札幌佐藤病院

【2024年4月号掲載】

【住所】札幌市東区伏古2条4丁目10‐15
【TEL】011-781-5511
【URL】http://www.s-sato-hp.jp/

地域に開かれた医療を目指しコメディカルとの連携で社会復帰を支援

▲吉野 實副理事長・院長

 認知症や統合失調症、うつ病などの気分障害、適応障害のようなストレス疾患など精神科全般を診療。

 同院の入院患者の半数近くを占める認知症では早期から「認知症専門病棟」(60床)を開設し、徘徊や幻覚・妄想、夜間のせん妄など比較的重い症状の患者を治療。退院時に自宅療養が難しい場合には地域連携室を通じて関連施設や他の施設を紹介している。

 認知症専門医の安村修一医師(神経内科医)が加わり、診療の充実を図った。認知症はアルツハイマー型やレビー小体型、脳血管性などさまざまあるが、あいまいな症例について詳細かつ的確な診断に努めている。

札幌佐藤病院外観

 そのほか、関連の介護施設「絆・苗穂通り館」では、認知症の家族の交流の場「認知症カフェいこい」を実施。
 コメディカルと連携したチーム医療で、患者の自立を支援。デイケアやナイトケアでの社会復帰支援や作業所での農作物の生産・販売、外来患者の喫茶店での就労、一般企業への就職に力を入れている。また町内会の盆踊り大会への参加や院内にある体育館を地域住民に開放するなど、地域に開かれた医療を目指している。

吉野 實副理事長・院長(よしの みのる)

札幌医科大学大学院修。釧路赤十字病院病院長などを経て、2006年に札幌佐藤病院副理事長として勤務。21年に院長に就任。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。医学博士。