【2019年11月号掲載】

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救急体制で脳梗塞の血管内治療 高齢者のてんかんにも対応

▲石井 伸明脳神経
外科部長・副院長

江別市と岩見沢市、当別町、南幌町の地域で24時間365日の救急医療を行い、年間1500台の救急車を受け入れている。そのうち半数以上が脳梗塞やくも膜下出血などの脳卒中で、最近では高齢者のてんかん(2割)も増えている。

脳梗塞の治療では、北大脳外やその関連病院と連携をとり、カテーテルで血栓を回収することで血流を再開させる血管内治療を実施。診断ではMRI(3テスラと1・5テスラ)2台を使い、治療では昨年12月に最新鋭のDSA装置を導入、解像度や操作性が格段に向上した。

脊椎脊髄疾患にも対応。日常生活に支障をきたす場合には手術を選択し、高齢者の場合には心不全や呼吸不全などの合併症が多いため、「手術適用の可否と術後のケアに主眼を置いた診療を心がけている」と石井伸明医師。

石井医師の専門は「脳腫瘍」で、下垂体の手術を通算400例実施。

また石井医師は江別市内の精神科医や小児科医と「てんかんに関する研究会」に参加している。

「高齢者のてんかんには、典型的な症状である体の硬直以外に、一点を見つめてぼうっとする、反応がにぶい、もの忘れが進むなどの症状が多い。これを見逃さないことが大切」(石井医師)

石井 伸明脳神経外科部長・副院長(いしい のぶゆき)
北海道大学医学部卒。同大脳神経外科入局後、柏葉脳神経外科病院、麻生脳神経外科病院、スイス・ロザンヌ中央病院(CHUV)留学、北大脳神経外科助手などを経て、2006年から渓和会江別病院に勤務。日本脳神経外科学会専門医、日本内分泌学会専門医(脳神経外科分野)。