医療法人渓和会 江別病院

【2023年10月号掲載】

【住所】江別市野幌代々木町81番地6
【TEL】(011)382‐1111
【URL】https://keiwakai-ebetsu.or.jp/

脳卒中の救急治療体制を強化、脳腫瘍、てんかん、後遺症の治療にも対応

石井伸明脳神経外科部長・副院長
▲石井伸明脳神経外科部長・副院長

 江別市とその近郊の当別町、南幌町、新篠津村、岩見沢市の地域で24時間365日の救急医療を行い、年間1500台の救急車を受け入れている。そのうち半数以上は脳梗塞や脳出血などの脳卒中で、他に脳腫瘍、外傷、てんかん、脊髄脊椎疾患など幅広い領域の治療にあたっている。診断治療に必要な最新鋭のMRIやDSA装置も装備している。

 また北大脳外やその関連病院と連携をとり、最先端の専門的治療の実現にも努めている。カテーテルを用いた血管内治療である血栓回収術はますます症例が増え、脳動脈瘤におけるコイル塞栓術や頸動脈病変のステント留置術も増加している。その他内視鏡手術を積極的に導入し、低侵襲治療を心がけている。

 手術以外では脳卒中後遺症の痙縮治療や片頭痛の治療にも力を入れている。昨年7月には訪問リハビリも開始した。

江別病院

 江別地区は高齢患者が多く、心不全や呼吸不全などの合併症が多い。「循環器科の診療体制も充実し、他科との連携により患者さんの全身管理に心がけています」と石井伸明医師。
 石井医師の専門は「脳腫瘍」で、下垂体の手術は通算400例超。

石井 伸明脳神経外科部長・副院長(いしい のぶあき)

北海道大学医学部卒。同大脳神経外科入局後、柏葉脳神経外科病院、麻生脳神経外科病院、スイス・ロザンヌ中央病院(CHUV)留学、北大脳神経外科助手などを経て、2006年から渓和会江別病院に勤務。日本脳神経外科学会専門医、日本内分泌学会専門医(脳神経外科分野)。