医療法人渓和会 江別病院

【2024年2月号掲載】

【住所】江別市野幌代々木町81番地6
【TEL】011-382-1111
【URL】https://keiwakai-ebetsu.or.jp

地域の「二次救急」に注力「心不全・心リハ」のセンター開設

▲渓和会江別病院

 江別市の中核病院として開院当初から二次救急に取り組んできた。「外科の災害救急の日」(月・木・第1土日)には、脳血管障害など外科系の二次救急に24時間体制で対応。

 10年間実施されていなかった内科系二次救急の輪番制も、同院と江別市立病院、江別谷藤病院が連携して23年4月に復活させた。そのため救急車の年間搬送件数が従来の1300台から1700台になる見込みだ。

 コロナ5類移行後もコロナ感染対策を徹底。「有熱者外来」(月~土)やコロナ疑似症患者用「陰圧室」(2床)、コロナ感染者対応ベッド(8床)、コロナ陽性透析患者用(1床)を設置。

 診療では、クモ膜下出血におけるクリッピング手術や脳梗塞・心筋梗塞におけるカテーテルによる血管内治療を実施。呼吸器内科では江別市内の肺がん患者を診療。また心不全パンデミックに備え、24年2月に「心不全・心臓リハビリテーション総合センター」を開設。循環器内科の医師と多職種がチーム医療で心臓リハビリに取り組む。
 また「地域包括ケア病棟」を開設。理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などを増員、リハビリにも力を注ぐ。

「救急では札幌の病院に搬送しなくても当院で可能な限り短時間に対応し、治療後は市内の医療機関や介護施設などに送れる地域完結型医療を目指したい」(大森一吉院長)