【2019年7月号掲載】

【住所】帯広市大通南16丁目2番地2 アクトビル5F
【TEL】 0155-20-4510
【URL】http://www.act-hokkaido.com/nougyou

蹄病消毒システムと農作物倉庫湿度制御装置

▲内海洋社長

農業施設メーカーの㈱アクト(本社・帯広市、内海洋社長)は、産総研や帯広畜産大学との共同研究で、消毒装置や浄化槽などを開発・販売している。

その高い技術力と地域貢献が認められ、昨年12月には経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定された。そのほか、道経済産業局の第7回ものづくり日本大賞「地域貢献賞」(昨年2月)や北海道地方発明表彰の「17年度・北海道知事賞」(17年10月)、「18年度・日本弁理士会長賞」(昨年10月)など数多く受賞している。

同社は、牛の蹄から感染する伝染病対策の蹄病消毒システム「Hoof Cure System」を開発・販売。

このシステムは、「スプレーマット型」消毒(通路対応用)で、通路マットを併用することで牛へのストレスをかけずに消毒できる。牛がマットの上を歩くことでバルブが開き、足に向けてピンポイントに消毒液を噴霧、消毒できる。制御ユニットによって消毒液の噴霧の圧力や高さを調整でき、また特殊なノズルの配列により、蹄の届きにくい箇所まで消毒できる。

▲昨年12月、経済産業省の
「地域未来牽引企業」に選定

この消毒液には電解無塩型次亜塩素酸水が使われている。環境にやさしく、たとえば人がこの液で入浴しても人体に害はなく、浄化槽やバイオガスプラントでも家畜などに害はない。

「酪農家が大変苦労している蹄病対策で従来使われていた消毒液は強い殺菌剤で環境汚染になる。当社の消毒液はこのような問題はない」と内海社長。

この電解無塩型次亜塩素酸水は、口蹄疫のほか、豚流行性下痢(PED)や豚コレラ、鳥インフルエンザ、サルモネラ菌、牛のヨーネ病などで効果を示す治験データがあり、口蹄疫については効果を論証した世界論文もある。

また牛の蹄病感染を抑えるだけで乳量が5%以上増え、生産量向上の面でも大きなメリットがある。

▲蹄病消毒システム

同じく同社が開発・販売している「アクトクリーンブリーズ」は、加湿・除菌・除塵・消臭・冷房の5つの機能を兼ね備えた農作物倉庫湿度制御装置。センサーによって自動で広範囲の湿度を制御、農作物の水分蒸発を防ぎ、重量低下を防ぐことができる。また同社が開発した「クリーン・リフレ」(電解無塩型次亜塩素酸水)を応用、除菌・消臭効果を追加することで農作物を安全・衛生的に保存することができる。

そのほか、特殊なフィルターで空気中の粉塵を除去、また冷却構造を組み込み、湿度制御・除菌・消臭に使う水を冷却してから放出することで効果的に空間を冷却することができる。

「当社の高い技術力だからこそ、これらの製品化が実現できた。これからも研鑽を積み、十勝の農業と酪農の発展に貢献していきたい」(内海社長)