【2020年4月号掲載】

【住所】帯広市大通南16丁目2番地2 アクトビル5F
【TEL】 0155-20-4510
【URL】http://www.act-hokkaido.com/nougyou

口蹄疫消毒の噴霧式「クリーン・リフレ」が新型コロナ対策で需要拡大

▲内海洋社長

農業施設メーカーの㈱アクト(本社・帯広市、内海洋社長)は、産総研や帯広畜産大学との共同研究で、消毒装置や浄化槽などを開発・販売している。

その高い技術力と地域貢献が認められ、18年12月には経済産業省の「地域未来牽引企業」に選定され、また道経済産業局の第7回ものづくり日本大賞「地域貢献賞」(18年2月)や北海道地方発明表彰の「発明奨励賞」(19年10月)など、数多く受賞している。

同社は、牛の蹄から感染する伝染病対策の蹄病消毒システム
「Hoof Cure System」を開発・販売。

▲「クリーン・リフレ」
(電解無塩型次亜塩素酸水)

この消毒液には「クリーン・リフレ」(電解無塩型次亜塩素酸水)が使われ、口蹄疫のほか、豚流行性下痢(PED)や豚コレラ、鳥インフルエンザ、サルモネラ菌、牛のヨーネ病などで効果を示す治験データがあり、口蹄疫については効果を論証した世界論文もある。

この消毒液が今回の新型コロナウイルス問題で、アルコールに代わる消毒液として、全国各地から問い合わせや注文が相次いでいるという。

新型コロナの消毒にはアルコールによる消毒が有効だとされているが、空気中にアルコールを噴霧することはできない。加えてアルコールは、アレルギー体質の人には使えず、またアルコールは皮膚の脂肪分を溶かすため手荒れの原因にもなる。

これに対して同社の商品「クリーン・リフレ」(電解無塩型次亜塩素酸水)は、空気中に噴霧することができ、環境や人体ににやさしい。例えば、この消毒液を使って入浴しても人体に害はなく、殺菌効果がある中性水(PH6)で、食品製造用水として国が定める水道水基準に適合している。

内海社長は「いわば〝飲める水〟で消毒ができ、目や口、粘膜に入っても害はない」と説明する。噴霧するだけで空気中に浮遊するウイルスや菌だけでなく、ドアノブや手すりも消毒できる。

「当社の商品は家畜の疫病対策として開発されたものだが、今回の新型コロナ問題で全国各地の公共施設や薬局などから問い合わせや注文が相次ぎ、対応に追われています」(内海社長)

そのほか同社では、同社が取得した特許技術(およそ50件)を採用した牛舎・豚舎・鶏舎の設計施工の代理店を募集している。

内海社長は、

「当社の高い技術力だからこそ実現できた。これからも研鑽を積み、十勝の農業と酪農の発展に寄与したい。また新型コロナの問題で新しい需要が見込まれ、それに応えることで社会貢献していきたい」

という。

▲牛舎などの設計施工の代理店を募集中