民藝にも通じる洗練さと美しさ『三谷靱彦の手しごと展』
装幀や挿絵など出版の世界で活躍した三谷靱彦(みたにゆきひこ)。彼が残した代表的な蝋彩画と紙版画の作品を紹介する展示『三谷靱彦の手しごと展』が5月23日(木)~6月17日(月)まで札幌のカフェギャラリーCAFÉ ESQUISSE(カフェ エスキス)で開催中だ(6月4日(火)は臨時休業)。
切絵を主体とした表現方法でこれまで数多くの絵作りをしてきた三谷。切絵に色付けとロウを施すことにより鮮やかな色彩と独特の透明感を生む独自技法の蝋彩画(ろうさいが)や、版画の技法、なかでも紙版画は最晩年まで好んで用られた。
「日本の風物、年中行事、動物のいる風景など、様々なモチーフの温かみのある作品たち。手作業による職人的な仕事から生まれた作品たち。美しい色彩と特有の感性を、本展覧会を通して感じて頂けたら幸いです」と娘の舞さんは今回の個展についてコメントを寄せている。
●CAFÉ ESQUISSE(カフェ エスキス)
札幌市中央区北1条西23丁目1-1 メゾンドブーケ円山1F
TEL 011‐615‐2334
https://cafe-esquisse.net/