医療法人社団 山田眼科

【2022年5月号掲載】

【住所】旭川市豊岡4条3丁目3‐17
【TEL】 0166-31-6222
【URL】https://yamadaganka.jp/

最新解析装置 「OPD‐ScanⅢ」導入 最適な眼内レンズを選択

▲大谷地 裕明理事長・院長

山田眼科(大谷地裕明理事長・院長)は、白内障や緑内障、網膜硝子体、眼瞼下垂など、さまざまな眼科疾患の手術を実施している。なかでも多いのが白内障の手術で、手術件数は年間およそ2000件と、クリニックとしては道北随一の実績である。

手術は短時間で済み、早期の視力回復が見込まれ、日帰りで手術が受けられる。また入院設備があることから、遠方からの患者の場合には希望に応じて短期入院も可能だ。眼内レンズも「単焦点」、「乱視矯正」、「2焦点(遠・近)」、「3焦点(遠・中・近)」と全て取り揃えている。

検眼は、最新の解析装置「OPD‐ScanⅢ」(オーピーディスキャン・スリー)を導入。この機器は、視力測定の際に不可欠な角膜形成と眼内の屈折度分析を精密に測定でき、乱視や瞳孔、徹照像(水晶体の混濁状態)などをトータルに解析することで、白内障の患者に最適な眼内レンズの選択ができる。カラーマップや徹照画像、多角的な〝見え方シミュレーション〟などで眼の状態を視覚的にわかりやすく確認でき、術前に視力が得られにくい原因が追究できる。また、この見え方シミュレーションは、患者へのインフォームド・コンセントにも役立っている。

▲白内障の手術

さらにこの解析装置は、就寝時に特殊な形状のコンタクトレンズを装着することで、角膜の形状を矯正し、近視を矯正する治療法「オルケソラトロジー」のレンズ選択にも必須になっている。オルケソラトロジーというのは、手術が要らない視力矯正治療法で、就寝中に裸眼視力を矯正するコンタクトレンズを装着し、翌朝レンズをはずしても角膜の形状が矯正された状態を維持することで裸眼で過ごせる治療法。

同院は、白内障と並んでシニア世代の患者が多い「加齢黄斑変性」の治療にも力を入れ、高度なOCT撮影により、造影剤を使うことなく網膜内の毛細血管の循環動態を把握して病形を確定し、抗VEGF療法を中心とした治療を実施。

▲最新の解析装置「OPD-ScanⅢ」

また子どもの近視進行を抑制するための点眼薬「マイオピン」も導入している。近視は、眼軸長(眼球の長さ)が伸びることでピント位置が網膜からずれて生じるため、近視の進行を抑制するには眼軸長の伸びを抑えることが重要だ。マイオピンには眼軸長の伸展を抑制する効果があると言われ、近視の進行を遅らせることが臨床でも実証されている。

「これからも道北・旭川の地域のために、眼科の最新治療で貢献していきたい」と大谷地院長。

 

大谷地 裕明理事長・院長(おおやち ひろあき)

1986年東海大医学部卒。同年札幌医大眼科入局。93年札幌医大眼科学講座医局長、95年旭川厚生病院眼科主任医長を経て、2002年山田眼科副院長、07年院長、08年11月理事長に就任。日本眼科学会眼科専門医、PDT認定医、医学博士。