社会医療法人医翔会 札幌白石記念病院

【2023年10月号掲載】

【住所】札幌市白石区本通8丁目南1番10号
【TEL】(011)863‐5151
【URL】https://www.ssn-hp.jp/cms/

脳血管疾患を中心に超急性期から回復期まで一貫した治療を提供

恩田敏之脳血管内治療センター長
▲恩田敏之脳血管内治療センター長

 札幌白石記念病院は、脳血管疾患を中心に超急性期治療に力を入れている。脳梗塞の代表的な治療方法である「脳血栓回収術」は、脳卒中の治療ガイドラインで高いエビデンスがあり、ステントやカテーテルを用いて血管に詰まった血栓を回収する治療法。

 脳梗塞の治療では、患者に症状が現れてからいかに〝早く、安全〟に治療できるかがきわめて重要だが、それに対応できる医療機関が限られているのが現状だ。同院の「脳血管内治療センター」では、血管内治療の専門医が24時間365日体制で救急医療を提供している。

 一方、動脈瘤治療では、カテーテル治療の進歩により、新たな治療の選択肢が生まれている。同院が実施する「フローダイバーター」ステント治療は、「フローダイバーター」という目の細かいメッシュ状のステントを留置するだけで動脈瘤が閉塞される画期的な治療法。

札幌白石記念病院

「この治療は、従来の治療で難しかった動脈瘤でも適用が可能で、身体への侵襲も低い。当院では従前の一般的な治療から最新の治療まで幅広く行っていて、患者さんと相談の上、より安全で効果の高い治療法を選択できます」と恩田敏之脳血管内治療センター長。

恩田 敏之脳血管内治療センター長(おんだ としゆき)

札幌医科大学卒。市立室蘭総合病院、釧路脳神経外科病院、星が浦病院、砂川市立病院、釧路孝仁会記念病院、KKR札幌医療センター等を経て、2010年4月から旧白石脳神経外科病院(現札幌白石記念病院)に勤務。今年4月、脳血管内治療センター長に就任。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医・指導医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医。