【2021年10月号掲載】

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「フローダイバーター」によるステント治療「パルスライダー」でのコイル塞栓術

▲野村 達史
脳血管内治療センター長

「フローダイバーター」ステント治療を実施。これは動脈瘤がある血管に網目の細かいステントを留置するだけで、6ヵ月後には動脈瘤が消失する画期的な治療。

動脈瘤の中にカテーテルやコイルなどの異物を入れずに治療できるのが最大の特徴。カテーテルによる血管内治療(コイル塞栓術)では、動脈瘤の大きさや形状によっては適用が難しい場合もあった。

「大きな動脈瘤やいびつな形状の動脈瘤の場合には血管内治療と外科手術をハイブリッドで行わなければならないこともあった。今年8月からはフローダイバーターの適用となる動脈瘤の大きさが10ミリ以上から5ミリ以上に拡大され、動脈瘤の治療方法が大きく変わる可能性がある」と野村達史医師。

また動脈の分岐部に発生した動脈瘤の場合、「パルスライダー」によるコイル塞栓術を実施。これは動脈瘤の入り口に羽根状のデバイスを留置し、それを支えにしてコイルを入れる治療法。従来の方法では複雑な方法での治療を必要とする場合があり、合併症のリスクが高まる恐れがあったが、この治療法だとそのリスクは少ない。

そのほか「WEB」を動脈瘤の中に入れるだけで動脈瘤を閉塞する治療法の導入も予定している。

野村 達史脳血管内治療センター長のむら たつふみ
新潟大学医学部卒。帯広厚生病院、市立札幌病院、市立釧路総合病院(脳神経外科部長)を経て、2015年4月に札幌白石記念病院に勤務。16年4月に脳血管内治療センター長に就任。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医・指導医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医。医学博士。