【2021年10月号掲載】

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患者に合わせたベストの治療法を選択 未破裂動脈瘤に「フローダイバーター」留置術

▲荻野達也
脳血管内治療センター長

大型の未破裂動脈瘤の治療で「フローダイバーター」留置術を導入、低侵襲治療が可能になった。コイル塞栓術は、血管が枝分かれする分岐部の動脈瘤について適応が可能で、血管の途中が膨らんでできる動脈瘤については、従来は血管自体を閉塞させるか、バイパス手術を行う必要があった。

「フローダイバーター」留置術は、この場合でも網目が細かいステントを留置するだけで治療が行える。
「どんな動脈瘤でもこの治療が適しているわけでなく、単独のコイル塞栓術やステントを併用したコイル塞栓術、あるいは開頭手術が適している場合もある。動脈瘤の大きさや形状、患者さんの状態によって最適な治療法を選択しています」と荻野達也医師。
一方、脳梗塞の血栓回収療法については同院は道内で最多の症例数を誇る。CTやMRIの画像診断を根拠に時間が経過した脳梗塞でも救命できるケースが増えているという。

治療モットーは「患者にとってベストの選択をすること」。

「当院は開頭手術でも血管内治療でも対応でき、院内の専門医が患者さんに合わせたベストの治療法を議論しながら選択しています」(荻野医師)

荻野 達也 脳血管内治療センター長(おぎの たつや)
札幌医科大学卒。大学を卒業後、中村記念病院に勤務。現在、脳神経外科副部長、脳卒中センター副センター長、脳血管内治療センターセンター長。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医・指導医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医。