医療法人優仁会 滝川中央病院

【2024年4月号掲載】

【住所】滝川市朝日町東2丁目1番5号
【TEL】 0125-22-4344
【URL】https://cms.yujinkai.org/central

北大の小山司名誉教授が統合失調症などを診療、社会復帰までの支援体制も充実

小山  司臨床顧問
▲小山 司臨床顧問

 滝川市と砂川市を中心とした中空知地区は、精神科病床数が非常に多い地域である。従来は長期入院中心の医療だったが、今後は急性期や若年層を対象にした医療、外来を中心とした社会復帰促進への転換が望まれる。

 同病院は入院患者はもとより、外来の患者数も年々増加。退院後の社会復帰も順調だ。

 外来診療では、北大精神科の教授を務めた小山司医師が臨床顧問として担当。
 主に統合失調症や双極性障害(躁うつ病)などの治療に力を入れ、長年にわたる精神薬理学的研究の知見に基づいて、治療抵抗性の病態の改善に実績を上げている。

「統合失調症に対する持効性精神病薬は、再発予防に効果を発揮し、月1回の筋肉注射(単剤)により、薬物療法の負担感や副作用を軽減でき、患者さんから歓迎されている」と小山医師。この持効性精神病薬は、双極性障害の予防にも適応が広がっている。

 同病院では、薬物療法のほかに作業療法や精神科デイケアなどを組み合わせたチーム医療を実践。訪問看護やグループホーム「朝日」と「夕月」の併設など社会生活移行促進にも力を入れている。

小山 司臨床顧問(こやま つかさ)

北海道大学医学部卒。同大大学院医学研究科精神医学講座教授(2000年)、医療法人重仁会大谷地病院臨床研究センター長(12年)を経て、22年医療法人優仁会滝川中央病院臨床顧問に就任。北海道大学名誉教授。