【2020年10月号掲載】

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検査時間短縮で早期に血流を再開 脳梗塞、脳動脈瘤の血管内治療

▲野村 達史
脳血管内治療センター長

野村達史医師は、脳梗塞の血栓回収術を年間60例程、脳動脈瘤のコイル塞栓術を年間100例程実施し、脳卒中の血管内治療に力を注いでいる。

脳梗塞(脳塞栓症)は、最近治療ガイドラインが変更され、血流を再開させる必要がある時間が発症6〜24時間に延長されたため、起床時の脳梗塞でも血栓回収術の適用になった。

「就寝中の脳梗塞は、全体の2割を占めるが、発症の時間を特定できなかったために従前は血栓回収術の適用にならず薬物治療しか手立てがなかった。今回の適用範囲拡大の意義は大きい」と野村医師。

同院では24時間365日体制で診療。救急搬送システムの構築や迅速な搬送の協力体制で、従来は2時間程度かかっていた血流の再開が60分でできるようになった。今年4月には最新の血管撮影装置を導入。鮮明な画像で画像処理も早く、さらなる治療時間の短縮が見込まれる。

脳動脈瘤の治療でも治療技術の進歩によりコイル塞栓術の適用範囲が広がった。「コイル塞栓術は、開頭手術と比べ、侵襲が少なく術後の回復も早い」(野村医師)

ここでは未破裂脳動脈瘤についても破裂予防のために血管内治療を実施している。

野村 達史脳血管内治療センター長のむら たつふみ
新潟大学医学部卒。帯広厚生病院、市立札幌病院、市立釧路総合病院(脳神経外科部長)を経て、2015年4月に札幌白石記念病院に勤務。16年4月に脳血管内治療センター長に就任。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脳卒中学会専門医・指導医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医。医学博士。