【2020年10月号掲載】

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再発が少ない「人工椎間板置換術」低侵襲の「BKP」治療

▲大竹 安史脊椎脊髄・
末梢神経センター長

頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症に伴う神経障害(脊髄症や神経根症)の手術では、今年3月から新治療の「人工椎間板置換術」を実施。従来は「前方除圧固定術」が行われてきたが、椎間本来の可動性を犠牲にすることで、固定隣接部の障害が新たに発生(再発)するリスクが高かった(再発率は10年で30%程度)。これに対し人工椎間板置換術は、椎間板や骨棘を摘出した後に可動性を有するインプラントを設置することで、椎間の可動性を保持し、再発の可能性を低く抑えることができる。ただし、この手術を行うには一定の症例数やトレーニング、学会の認定資格が必要で、大竹安史医師は道内で数人しかいないその一人である。

 「頚椎を削らずに4、5ミリ程度の狭い隙間から病変を全部摘出しなければならないので、かなりの手技が必要。また全体の1割程度しか適用にならないので、見きわめのための診断が大切」と大竹医師。

一方、脊椎圧迫骨折の治療では、BKP治療を実施。これは圧迫骨折によってつぶれた椎体をバルーン(風船)を膨らませることで持ち上げ、骨折前の状態に戻し、骨セメントで固定させる新治療法。5、6ミリの切開で済み、出血もほとんどない(手術時間は1時間程度)。

大竹 安史脊椎脊髄・末梢神経センター長おおたけ やすふみ
札幌医大卒。中村記念病院、藤枝平成記念病院(静岡県)を経て、2017年4月から現職。日本脳神経外科学会専門医・指導医、日本脊髄外科学会認定医・指導医、日本脳卒中学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医など。