7月9~29日、「パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌 2025」開催

PMF2025チラシデータ

札幌の夏を彩る音楽祭「パシフィック・ミュージック・フェスティバル札幌2025」(PMF)が、今年も7月9日から29日までの21日間にわたり開催される。

PMFは、1990年に『ウエストサイド・ストーリー』の作曲者として知られる音楽家レナード・バーンスタインが創設した、世界中の若手音楽家が参加する国際教育音楽祭だ。

これまで、国内外の著名な指揮者や演奏家が数多く出演し、オーケストラや室内楽、ワークショップなど多彩なプログラムを通じて音楽の魅力を発信してきた。音楽を介した国際交流と次世代の人材育成という理念は、創設35回目を迎える今年も揺るぎなく受け継がれている。

PMFオーケストラの画像
▲PMFオーケストラ

今年も札幌コンサートホールKitaraを主会場に、札幌芸術の森をはじめ、苫小牧市、江別市、小樽市、函館市、遠軽町、奈井江町など道内各地で公演が予定されている。さらに、最終日の7月29日には舞台を東京都・サントリーホールに移し、締めくくりの公演(PMFオーケストラ)が行われる。

音楽祭の中核をなす「PMFオーケストラ」には、23か国・地域から95名の若手音楽家が参加する。助成制度のもと、渡航費や宿泊費の支援を受けながら研鑽を積み、国際的なキャリア形成を目指す。

マレク・ヤノフスキとカリーナ・カネラキスの画像
▲首席指揮者「マレク・ヤノフスキ」(左)と客演指揮者「カリーナ・カネラキス」

首席指揮者はマレク・ヤノフスキが務め、シューマンの交響曲第3番「ライン」などを指揮する予定だ。さらに、客演指揮者としてカリーナ・カネラキスが指揮し、マーラーの交響曲第1番「巨人」などが演奏される。

会期前半プログラムには、世界的ヴァイオリニストの五明佳廉が出演し、シベリウスのヴァイオリン協奏曲を披露する。会期後半プログラムのソリストには、チェロの世界的巨匠スティーブン・イッサーリスを迎える。

さらに、札幌交響楽団との共演によるホストシティ・オーケストラ演奏会(7月21日)、家族で楽しめる「ピクニックコンサート」(札幌芸術の森野外ステージ/7月26日)、華やかなGALAコンサート(7月27日)など、特色ある公演も数多く予定されている。

指揮するカリーナ・カネラキスの画像
▲カリーナ・カネラキス

また、リンクアップ・コンサートやオープンリハーサル、公開マスタークラスといった市民参加型・教育プログラムも充実しており、子どもから大人まで、幅広い層に世界水準の音楽にふれられる機会を提供する。札幌の夏を彩る文化の祭典として、地域社会との結びつきも年々深まっている。

バーンスタインの理念のもと、次代を担う音楽家たちとともに創り上げられるPMF。今年もまた、心に響く名演が聴けそうだ。

●開催期間/7月9日㈬~7月29日㈫
●会場/札幌コンサートホールKitara、札幌芸術の森、苫小牧市、江別市、小樽市、遠軽町、奈井江町、函館市、東京都
●問い合わせ/公益財団法人パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会
 TEL:(011)242‐2211