牛革製品ができるまでの過程を丹念に取材、上吉川祐一写真展「いのち」・富士フイルムフォトサロン 札幌にて

▲©上吉川祐一

富士フイルムフォトサロン 札幌では、3月15日から20日まで若手写真家応援プロジェクト「写真家たちの新しい物語」として、牛革製品ができるまでを撮り続けている写真家 上吉川祐一氏による写真展「いのち」が開催される(10:00~18:00(入館は終了10分前まで)、入場無料、会期中無休)。

畜産農家からタンナー(動物の皮を鞣(なめ)して革にする製革事業者のこと)までを丁寧に取材し、牛革製品が完成するまでの過程を撮影した作品を展示。普段は見る機会の少ない皮の加工工程やそれを支える職人たちの真剣な表情などを、ライティングなど細部にまでこだわり撮影した作品により、現場の臨場感が伝わる写真展となりそうだ。

さらに牛を食肉加工した際に副産物として産出される皮を利用して制作された牛革製品を通じ、「いのちの大切さ」について考えるきっかけとなる写真展でもあり、上吉川氏は「牛革製品の製造に関わる人たちの思いとともに、私たち人間は動物や生き物たちに生かされているということが少しでも伝われば」と展示への思いを述べている。

●富士フイルムフォトサロン 札幌
 札幌市中央区大通西6丁目1番地 富士フイルム札幌ビル1階
 TEL 011-241-7170
 https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sapporo/