【百合が原公園】大温室でキンモクセイが開花!北海道では珍しい花木の香りに癒されよう(見頃は10月上旬頃まで)
百合が原公園の緑のセンター大温室で、秋の花木「キンモクセイ(金木犀)」が開花した。オレンジ色の小花と甘い香りが温室内を満たし、秋の訪れを告げている。

キンモクセイは中国原産の小高木で、ジンチョウゲ、クチナシと並ぶ「三大香木」のひとつだ。本州では街路樹としても広く植えられており、道外出身の人にとってはその香りに懐かしさを覚えることも多いだろう。
一方で、寒さに弱いため、北海道では屋外で栽培するのが難しく、温室のような特別な環境でしか鑑賞できない貴重な存在となっている。こうした背景から、百合が原公園での開花は毎年多くの来園者が楽しみにしており、この時期には問い合わせも増えるなど、人気を集めている。
今年は9月29日に開花が確認され、見頃は10月上旬まで続く見込みだ。短い期間ながら、花と香りを同時に楽しめるのはこの時期ならではの風物詩といえる。昨年は開花期間中に約8000人が温室を訪れており、注目度の高さもうかがえる。キンモクセイはダリアと並んで、百合が原公園の新たな秋の花として定着しつつある。

温室内にはキンモクセイ5本のほか、白花のヒイラギモクセイやギンモクセイも植栽されている。また、四季咲きのウスギモクセイも鉢植えで展示されており、4種類のモクセイを一度に鑑賞できるのも魅力だ。
さらに園内では、キンモクセイをイメージしたつまみ細工や、花を使用したジャム、お茶、絵葉書や栞といった関連商品も販売されており、花と香りをより身近に楽しめる工夫も凝らされている。
屋外では、ダリアやコスモスなどの秋の花々も咲き誇り、園全体が季節の彩りに包まれている。華やかな景色と甘い芳香をあわせて楽しめる今の百合が原公園で、秋の散策を満喫してみてはいかがだろうか。

●見頃/9月下旬~10月上旬
●場所/百合が原緑のセンター 大温室(札幌市北区百合が原公園内)
●問い合わせ/百合が原公園管理事務所 TEL:011‐772‐4722
●公式サイト/https://yuri-park.jp/