【百合が原公園】和と洋の園芸美を楽しめる「サクラソウ美術館~日本や欧米のサクラソウの展示~」4月22日から開催

百合が原公園サクラソウ

長い冬がようやく終わり、北海道にも春のぬくもりが感じられるようになってきた。
やわらかな日差しに心が温まるこの時期、美術館のような空間でサクラソウの魅力を楽しめる「サクラソウ美術館~日本や欧米のサクラソウの展示~」が、4月22日から5月6日まで、百合が原緑のセンター中温室で開催される。春の草花を楽しめる、この時期ならではの催しだ。

サクラソウは春を告げる山野草として古くから親しまれてきた多年草で、その名は開花時の姿が桜の花に似ていることに由来する。日本では江戸時代から観賞用として広く栽培され、特に江戸中期以降は愛好家による品種改良が盛んに行われてきた。

▲桜草花壇

変異が起こりやすく、花色や形に多彩なバリエーションが見られることから、これまでに数多くの園芸品種が生み出されてきた。花弁が重なる八重咲きや、細やかな切れ込みを持つものなど、それぞれの表情が豊かで、見る人を飽きさせない魅力がある。

同展では、日本と欧州あわせて例年200品種ほどのサクラソウを紹介。日本のサクラソウは、古典園芸様式である段飾りの「桜草花壇」として飾られ、花の美しさがより引き立つように並べられる。

▲プリムラオーリキュラの
伝統的展示方法「ショウステージ」

一方、ヨーロッパで品種改良されたサクラソウの仲間であるプリムラやオーリキュラなども展示される。こちらは欧州で流行した額縁を使った飾りや、舞台のように見せるシアター方式で演出される。それぞれが美術品のような趣をもち、和と洋、ふたつの園芸美をひとつの会場で楽しめる。

サクラソウの繊細な美しさとともに、日本と欧州の園芸文化の違いや魅力にも触れられる貴重な機会となっている。百合が原公園での春の散策とあわせて、芸術性あふれる花々との出会いを楽しみに、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか。

●開催期間/4月22日㈫~5月6日(火・祝) 8:45~17:15 
●開催場所/百合が原緑のセンター 中温室(札幌市北区百合が原公園内)
●共  催/湯沢園芸
●問い合わせ/百合が原公園管理事務所 TEL:011-772-4722

▲左から北斗星、雪月花、小桜源氏、ライトセンターアルパインオーリキュラ‘マーク’