記憶をつなぐ彫刻-校舎の75年を振り返る-安田侃彫刻美術館で5/13まで開催

安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄(美唄市落合町栄町)では、4月24日から5月13日まで企画展「記憶をつなぐ彫刻-校舎の75年を振り返る-」を木造校舎2階ギャラリーで開催している(9時~17時、期間中5月7日のみ休館)。

炭鉱町の小学校として、最盛期には1250名もの児童が通いながら、1981(昭和56)年に閉校した旧美唄市立栄小学校。その木造校舎には小さな灯りのように、1階に市立栄幼稚園が残っていた。園児たちの元気な声が響き渡る校舎1階に対し、2階の時間は止まったまま~かつて多くの児童たちが賑やかに過ごした教室や廊下を前に、彫刻家・安田侃は「目には見えないけれど、確かにここにあった『なにか』に寄り添うように彫刻を置くことができたら」と考えていたという。

その後、1999(平成11)年に校舎2階が再生され「ギャラリー」に生まれ変わったが、かつての教室や廊下にぽつりぽつりと置かれた彫刻は現在、訪れる人々を静かに迎えている。本展ではかつての小学校が建てられてから今日に至るまでの75年の記憶が刻まれた木造校舎について紹介。なお、会期中には「定時ガイドツアー」や「こころを彫る授業」などのイベントも予定されている。詳細は下記リンクを参照。

●安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄
 0126-63-3137(水曜~月曜 9時~17時)
 https://www.artepiazza.jp/