対馬 徳昭氏/つしま医療福祉グループ 代表
介護報酬引き上げの陳情で東奔西走
業界の赤字事業者と倒産の解消を
対馬 徳昭氏
つしま医療福祉グループ 代表
24年は、3年に1度の介護報酬改定の年。対馬徳昭代表は、一般社団法人「民間事業者の質を高める」全国介護事業者協議会の創設者として、介護報酬引き上げの陳情で東奔西走の日々を送る。
介護事業者の平均給与は、全産業の平均賃金と比べて月額8万1000円も低い。また介護主体の社会福祉法人の4割超が、通所介護事業では46.5%が赤字経営で、22年の倒産件数は過去最多の143件にのぼる。さらに光熱費、食材費の高騰が介護事業の経営を圧迫し、24年度は赤字事業者の割合と倒産件数がさらに増えそうだ。
「24年4月の改定で介護報酬が引き上げられれば、事業者の赤字が解消され、倒産もなくなる。介護従事者の給与も上がり、人手不足が解消されてサービスの質も高まる。介護業界への最後の奉公として、是が非でも介護報酬の大幅アップを実現させたい」
〈つしま のりあき〉1953年3月3日生まれ、巳年。美唄市出身、70歳。社会福祉法人ノテ福祉会理事長。93年に学校法人日本医療大学設立。公益財団法人介護労働安定センター理事、一般社団法人日本認知症ケア学会評議員など公職多数。