新冨 芳尚氏/蘇春堂形成外科 会長

国は〝教育の改善〟を最重要課題とせよ
〝民度の高い国民〟を育むことが大切
新冨 芳尚氏
医療法人社団蘇春堂形成外科 会長
資源の乏しい日本が海外に伍して生き残っていくためには、人材の育成、即ち人的資源を絶えず確保していくしかない。そのためには、真の教育を実践できる質の高い教師を確保することが必要だ。
「然るに現実は、大学を卒業して迷わずに教職に就こうとする者はきわめて少ない。志望先の就職が決まらず、仕方なく教職にするか…という学生が多いようだ。教職への魅力がないからだろう」と。
これでは質の高い教育者を得ることは困難である。
解決策としては、教職を最難関の資格のひとつにする、高収入や生活時間の余裕、生徒の管理システムの構築などで、教職を理想的な職種にすることだという。
「昔の高等師範学校出の先生の如く『日本の将来を背負って立つ大切な子弟を教え導く、これ以上の名誉ある仕事はない』という矜持を持った教師であってもらいたい」
〈しんとみ よしひさ〉
1943年生まれ、未年。鹿児島県出身、79歳。鹿児島ラ・サール高、北大医学部卒。北大形成外科講座の創設に尽くす。84年に「蘇春堂形成外科」を開業。日本美容外科学会元会長。札幌市形成外科医会会長。