篠原 末治氏/ホクレン農業協同組合連合会 代表理事会長

飼料や資材の高騰で深刻な影響
牛乳・乳製品の消費拡大に全力
篠原 末治氏
ホクレン農業協同組合連合会 代表理事会長
ホクレンは長期ビジョン「Vision2030」を定め持続可能な農業を実現するため、日本の食糧基地としてのさらなる役割発揮や生産基盤の維持強化、生産者の農業所得の向上に努めている。
そうした中で、コロナ禍やウクライナ危機による飼料、資材の高騰は農業者に深刻な影響を及ぼしている。特に生乳生産の酪農の現場はかつてないほど厳しい。
有効な対策は「牛乳・乳製品の消費拡大」ときっぱり。継続的に牛乳を飲んでいただくため、この11月から「旅するミルクランド」を始動し、その第1弾として関西エリアでキッチンカーイベントを実施したほか、道内では毎朝の習慣に美味しい牛乳をおススメするキャンペーンも展開中だ。
一方で、米は22年も豊作。「北海道米の品質は全国と比べても高い。ブランド力をさらに強め、国内外にアピールしていく」と語る。
〈しのはら すえじ〉
1961年5月25日生まれ、丑年。河東郡士幌町出身、61歳。帯広農業高、北海道中央農業学園卒。士幌町農協(非常勤)理事から、2012年常務理事、15年専務理事、18年代表理事組合長。20年6月ホクレン会長就任に伴い、士幌町農協会長。