篠原 末治氏/ホクレン農業協同組合連合会 代表理事会長

篠原 末治氏

篠原 末治氏

ホクレン農業協同組合連合会 代表理事会長

 2023年は猛暑により、てん菜や玉ねぎなどの畑作作物の生育に影響が出た。そうしたなかで主食用の米は作況指数が104で「やや良」。一等米の比率も99%確保した。
 産地が「おいしさ」を競う「ゆめぴりかコンテスト」で蘭越地区のJAようていが最高金賞に輝いた。「風評被害で生産者がご苦労をされていただけにとても嬉しい」と話す。
 一方で、生乳生産の現場は厳しい環境が続いている。「消費動向は少しずつ改善されてきた。ミルクランド北海道をはじめとするキャンペーンやイベントで牛乳と乳製品をアピールし、持続可能な酪農経営を実現させていく」
 北海道の農産物への評価は、国内はもちろん海外でも高い。11月に訪れたベトナムでも「肌で感じた」と言い、一層のブランド力の強化や産地の特色を活かした付加価値の創出、健康志向に応えた機能性食品の開発にも力を入れる。

〈しのはら すえじ〉1961年5月25日生まれ、丑年。河東郡士幌町出身、62歳。帯広農業高、北海道中央農業学園卒。士幌町農協(非常勤)理事から、2012年常務理事、15年専務理事、18年代表理事組合長。20年6月ホクレン会長就任に伴い、士幌町農協会長。