新冨 芳尚氏/蘇春堂形成外科 会長
ウクライナ&イスラエル紛争は
政治家でなく宗教家にまかせよ!
新冨 芳尚氏
医療法人社団蘇春堂形成外科 会長
昨今の世界の重大ニュースといえば、ウクライナとイスラエルの紛争問題だ。
「紛争の背景には、宗教の対立がある。宗教問題は根が深く、政治家が決められる問題ではない」と指摘する。
ウクライナ紛争では、ローマ・カトリック教会とギリシャ正教会、ロシア正教会の対立が、イスラエル紛争でもユダヤ教とイスラム教の対立が根底にあるという。
一方、国際紛争の解決を担う国際連合は、大国の拒否権などで、これらの紛争で機能していないのが現実だ。
「国際連合は、利益相反にならないよう第三者機関であるべきなのに、紛争当事国が関与しているから解決できるわけがない」という。
「宗教問題は、各宗派の宗家にまかせないと解決しない。ユダヤ教やイスラム教などのトップたちが一堂に会し、これらの紛争解決に当たらせるべきだ」と説く。
〈しんとみ よしひさ〉1943年生まれ、未年。鹿児島県出身、80歳。鹿児島ラ・サール高、北大医学部卒。北大形成外科講座の創設に尽くす。84年に「蘇春堂形成外科」を開業。日本美容外科学会元会長。札幌市形成外科医会会長。