廻谷 隆行氏/セロテック 社長

廻谷 隆行氏

廻谷 隆行氏

㈱セロテック 社長

 全国の病院や臨床検査センターが扱う臨床検査薬を開発・販売する唯一の道内資本メーカー。
 原材料の高騰や薬価の上限規制の煽りを受け、23年は十数年ぶりの減収減益に転じた。
「同業他社が北海道になく、企業として良くないガラパゴス化が進み、〝利益が出ているならそれでよし〟とする雰囲気があった」と猛省する。
「24年は、新たな企業に生まれ変わるつもりで基本に立ち返って、製造業としてやらなければならないことは、すべてやる」と気を引き締める。
 店頭で購入できるコロナ感染の簡易検査薬の登場など、将来、自宅でできる検査に市場がシフトしていく中、より低侵襲で迅速・簡易な試薬の開発が求められるという。
「20年、30年先を見据えた新プロジェクトを立ち上げ、市場の評価を得るための戦いの準備をしていかなければならない」と意気軒高だ。

〈めぐりや たかゆき〉1974年7月16日生まれ、寅年。札幌市出身、49歳。札幌月寒高校、明治大学法学部卒。2002年に㈱セロテックに入社。16年に社長に就任。北海道製薬協会副会長。