赤尾 洋昭氏/セコマ 代表取締役社長
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都市一極集中から地方へ
地域に合わせた店舗づくりと商品で店舗数増へ
赤尾 洋昭氏
㈱セコマ 代表取締役社長
「ここ数年で地域の素材や特産品を活用した商品づくりが根付いてきている。地域内で消費される地域商品を取り扱うことや、人口減少地域への出店が全国的に広がりつつあるのでは」と笑みをみせる。
24年は茨城県産の「栗」を使った新商品を発売するなどオリジナル商品の展開は積極的に取り組んでいる。
また、惣菜の原料や店頭で販売する野菜を安定調達するため、道内を中心に自社農場で野菜を生産しており、その量は総使用量の2割に達している。今後は更に引き上がるため農場の拡大も視野に入れる。
一方、道外にあるスーパーなどへの商品供給は、牛乳やアイスなどの〝北海道らしい”乳製品を中心に売り上げが伸びている。
「地方でもやり方によっては存続できる。そうした流れが全国的に広がっていけばうれしい。25年は24年よりも店舗数を増やしていきたい」
〈あかお ひろあき〉1976年10月27日生まれ、辰年。札幌市出身、48歳。一橋大学商学部経営学科卒業。1999年マツダ株式会社入社、2004年株式会社セイコーマート(現株式会社セコマ)入社、09年常務取締役、16年代表取締役副社長、20年から現職。