似鳥 昭雄氏/ニトリホールディングス 会長兼CEO

円安の逆風も「先客後利」は揺るがず
石狩DC始動、海外出店加速で躍進続く
似鳥 昭雄氏
札幌商工会議所 特別顧問
㈱ニトリホールディングス 代表取締役会長兼CEO
売場面積約2千坪、年間売上40億円を目指す山手線沿線ではニトリ最大級の目黒通り店や池袋サンシャイン60通り店、海外では北京に念願の初店舗がオープン。マレーシアとシンガポールへの初進出など、アジアを軸としたグローバル展開を加速させ、23年3月期見込の店舗数は939(海外131)と1千の大台が視野に入ってきた。好調のアプリ会員数も3月期には1600万人に達する勢いだ。北海道関連では、8月に石狩DCが完成。近代的な設備で国内流通網の再構築を担う。また、小樽のオタモイ岬再開発計画が動き始めるなど、観光振興にも情熱を傾ける。
未曽有の円安とコンテナ輸送費、原材料の高騰の三重苦は逆風となったが、あらゆる企業努力で「先客後利」は揺るがない。「厳しい状況だが、36期連続増収増益を達成し、お客様にとって嬉しい商品、サービスを提供し続けたい」
〈にとり あきお〉
1944年3月5日生まれ、申年。札幌市出身、78歳。北海学園大経済学部卒。67年似鳥家具店を創業。72年似鳥家具卸センター㈱を設立。2002年10月東証1部上場。積極的な社会貢献事業が評価され、05年に藍綬褒章を受章。10年札幌商工会議所副会頭。19年から特別顧問。