野口 和秀氏/野口観光 社長

22年6月、3代目社長に就任
現場の声を聴き、磨きをかける
野口 和秀氏
野口観光㈱ 社長
先代の野口秀夫氏が会長に退き、長男の和秀氏が22年6月に3代目社長に就任した。
同社のホテルは①リーズナブル②ハイグレード③アッパーミドルの3路線で展開するが、コロナ禍で②と③が健闘、両者で売上高の5割以上を占めている。
「海外観光客に対する規制緩和や全国旅行支援で業界は回復傾向にある。23年はインバウンドに対応できる組織づくりに努めたい」
〝子どもとの思い出づくり〟を目的にした北湯沢の「森のソラニワ」は家族連れに人気だ。今後は洞爺「湖畔亭」などのリーズナブル路線のホテルを順次改装し、宿泊を土台に〝目的〟と〝地域の魅力〟を上乗せした新商品の創出が課題だという。
「創業者の秀次は地域の多角化で、先代の秀夫は客層の類型化でリスク分散を図った。3代目の私は現場の声を聴き、磨きをかける手法で次の時代を切り拓きたい」
〈のぐち としひで〉
1977年11月27日生まれ、巳年。登別市出身、45歳。産能大学経営情報学部卒。2001年野口観光㈱に入社。10年系列の野口観光マネジメントの常務、17年野口観光㈱の副社長を経て、22年6月社長に就任。