湯浅 大輔氏/丸中釧路中央青果 社長

湯浅 大輔氏

湯浅 大輔氏

丸中釧路中央青果㈱ 社長

 釧路市の人口減少で管内の購買力が低迷する中、先手を打って本州市場の新規開拓に力を注いできた。
「2024年問題」の荒波の中で、運送会社とタイアップして北海道の港からフェリーを活用し、新潟から群馬方面に道産の野菜・果物・花卉の品質の良さをPR。
 その市場戦略が奏功し、24年度は前年度の取扱高の106億円を上回る見込みだ。
「市場開拓を含め、『新しいことにチャレンジすることが大切だ』と社員に説いている。当然リスクを伴うが、やってみて駄目なら次の対策を考えればいい」と意気軒昂。
 一方、資材の高騰に加え、高齢化の波が押し寄せる生産地の支援にも注力。
「〝ものを売る〟だけでなく、5年後、10年後を見据えて、産地形成にも積極的に取り組んでいきたい」
 社内業務では、デジタル化による時短で働き方改革も推進している。

〈ゆあさ だいすけ〉1977年7月1日生まれ、巳年。旭川市出身、47歳。釧路公立大学卒。札幌市内の飲食関連企業勤務を経て、2001年10月に丸中釧路中央青果㈱に入社。取締役部長(18年5月)、常務(20年5月)、専務(21年5月)を経て、22年5月社長に就任。