小野寺 俊幸氏/JA北海道中央会 代表理事会長

消費者が健康で安定した生活を送るため
〝食料安全保障〟を国民的議論に
小野寺 俊幸氏
JA北海道中央会 代表理事会長
「生産者にとって苦難の年となった」コロナ対応だけでなく、資材の高騰をはじめとする外部要因によって生産者の経営が圧迫された22年をこう振り返り、組織一丸で掲げる〝国消国産〟については「積極的に国内の農産物を消費して生産者を応援していただきたい」とし、消費者が健康で安定した生活を送るために声を上げる。
会長着任後の3年は「本道農業を守る」という頑強な意思で、生産調整が求められた砂糖、牛乳、米の〝3白〟の対応に尽力した一方、ライフワークである〝女性が輝く営農環境構築〟については「女性の営農者増で加工部門が一層強化された」と手ごたえを口にする。
「コロナ禍や国際紛争により、〝食料安全保障〟の課題が浮き彫りとなった。日本の食料基地という使命感に立ち、〝食料の安定生産・供給〟〝農畜産物の需要拡大〟に引き続き取り組んで参りたい」
〈おのでら としゆき〉
1951年生まれ、卯年。常呂郡常呂町(現北見市)出身、71歳。北海道立農業講習所卒。2000年常呂町農業協同組合代表理事組合長。農業開発公社理事、厚生連理事、信連理事を経て、17年道中央会副会長。20年6月から現職。