篠原 末治氏/ホクレン農業協同組合連合会 代表理事会長
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「Vision2030」に向け尽力
新たなカテゴリーの商品開発も進める
篠原 末治氏
ホクレン農業協同組合連合会 代表理事会長
「2024年は、米は平年作以上、その他の品目についても平年作並みかそれ以上の作柄となった」と安堵し、「米に関しては新米が出るまでの端境期にあたり、小売店等で品薄となる状況が発生し、消費者の皆さまは大変ご心配されたかと思います。一刻も早くお届けするため、生産者、地域のJAとともに例年よりも作業を早めて対応にあたらせていただきました」と語る。
近年の健康志向の高まりからオリジナル商品の開発にも力を入れる。道産の米糠を活用した機能性表示食品「北海道こめ油」はさらなる販売拡大をめざし生産を強化するほか、「健康」「簡便」「環境」などをキーワードに米や冷凍野菜などで新たなカテゴリーにもチャレンジする考えだ。
「さまざまな環境変化を踏まえて設定している北海道農業とホクレングループのめざす姿『Vision2030』に向けて引き続き尽力していく」と強調する。
〈しのはら すえじ〉1961年5月25日生まれ、丑年。河東郡士幌町出身、63歳。帯広農業高、北海道中央農業学園卒。士幌町農協(非常勤)理事から、2012年常務理事、15年専務理事、18年代表理事組合長。20年6月ホクレン会長就任に伴い、士幌町農協会長。