鹿内 正孝氏/玄米酵素 社長

栽培期間中農薬不使用の玄米新品種を開発
当別町小中学校の学校給食に採用
鹿内 正孝氏
㈱玄米酵素 社長
先代の岩崎輝明氏が1971年に創業以来、玄米を中心にした食生活を提唱。積み重ねたノウハウや長年の研究が結実し、農薬を使わず栽培した、炊きやすくて美味しい玄米の新品種「ハイ・ゲンキの故郷」の開発に成功した。23年秋を目途に広く販売される。
この玄米は21年から札幌の2つの児童養護施設に寄贈。「健康づくりに役立つと喜びの声が寄せられている」と嬉しそうに話し、22年には当別町全小中学校の学校給食で使われた。評判は上々だ。
「今後は量の確保が必要になる。委託作付けするファミリー(農家)を増やしていきたい」と語る。
「健康な体と心を作るもとは日々の食生活こそが重要」と言い切る。好調な東京の自然食レストランに続き、大阪心斎橋で自然食カフェをリニューアルオープン。「食改善への認識の高まりから、特に若年層の利用が目立つ」と力説。
〈しかない まさたか〉
1956年3月11日生まれ、申年。根室管内中標津町出身、66歳。釧路湖陵高、小樽商大卒。北海道銀行常務を経て、2006年に、26年間親交を深めてきた岩崎輝明氏に請われて専務として入社。12年社長。