阿部 智哉氏/向仁会 理事長
「BCP対策」「安全性確保」「リスク分散」
ポリファンクションドミナント戦略
阿部 智哉氏
医療法人社団 向仁会 理事長
㈱サポートライフ 会長
医療法人社団向仁会の経営に携わり満30年。この間、持ち前の先見力や発想力を駆使して規模拡大を図り、現在ではグループ会社のサポートライフを合わせると函館市内だけで15を超える高齢者施設や事業所等を運営する。病床転換では全国のパイオニアだ。
クリニックや介護医療院、住宅型有料老人ホーム、サ高住、グループホームなど幅広く、「比較的狭いエリアでは特色の異なる複数の事業・施設運営こそがBCP対策、安全性の確保となる」と力説し、それを「ポリファンクションドミナント戦略」と表現する。
投資家が運用目的に保有する金融商品の組み合わせをいう「ポートフォリオ」に、「機能」と「集中的」の意味を加えた阿部さん独特の言い回しで、「24年はこの戦略のブラッシュアップを図り、『リハビリ』『認知症』『看取り』の3つに関わるサービスを強化する年になる」と熱っぽく語る。
〈あべ ともや〉1961年10月23日生まれ、丑年、62歳。北海学園大経済学部、日本福祉学院、日本福祉教育専門学校卒。民間企業、医療法人に勤務後、92年医療法人社団向仁会常務理事、2001年理事長、同年㈱サポートライフ社長から会長に就任。社会福祉士、精神保健福祉士。