新冨芳尚

請け負う仕事に責任を持つ職人気質
「美容外科医は職人たれ」


新冨 芳尚氏
医療法人社団蘇春堂形成外科 理事長

新冨理事長は日本美容外科学会の元会長で、職人気質の医師で知られる。現代社会は大型店のチェーン化が進み、扱う商品に最後まで責任を持つ職人気質が失われていると嘆く。職人が扱うものは高いレベルの結果が保たれる。努力にゴールはなく、鍛錬の歳月で深みが出るものだ。

美容外科もその例外ではなく、「うまくいったと思っても、患者の満足が得られない場合には納得がいくまで面倒を見るべき」と説く。

そこにあるのは確固たる倫理観で、患者側に流行や自己誇示が目的の過剰欲求がある場合、手術を断ることも。「金儲けのために無条件で過剰欲求に応える美容外科医が多くなった。医学は利潤追求であってはならない。過剰欲求の具現者に陥った者は医師ではない」

〈しんとみ よしひさ〉
1943年生まれ、未年。鹿児島県出身、75歳。鹿児島ラ・サール高、北大医学部卒。北大形成外科講座の創設に尽くす。84年に「蘇春堂形成外科」を開業。日本形成外科学会専門医。日本美容外科学会会長。第22回日本マイクロサージャリ―学会会長。