ASKARBEKOV ELAMAN UMIRZOK UGLIさん（ウズベキスタン出身）

（2024年3月号掲載）

　これまでさまざまな海外出身者を紹介してきた本欄だが、故郷がウズベキスタンなのはエラマンさんが初めて。
「体育教師の父親の影響もあり、子どものころからスポーツは身近な存在でした。腕立て伏せや懸垂は趣味の範囲です」という通り、引き締まった身体が印象的だが、記者の質問一つひとつに謙虚に答えてくれる姿に温かい人柄が表れていた。

　ふれあい事業協同組合の技能実習部に属するエラマンさん。メイン業務は自国ウズベキスタンからの技能実習生をサポートすること。「ビジネス用語が難しくて、書類作成には時間がかかります」と言うが、居合わせた上司の木村さとみさんは、「役割をしっかりと把握して仕事をしてくれてますね。時間がかかる？そんなことないでしょ（笑）」
　上司の評価にも「丁寧に教えて頂いているから」と。こんなところも謙虚だ。

　技能実習生のサポート業務を志したきっかけについて聞くと、筑波大学在学中の経験によるところが大きいという。
「言葉の壁もあって初めのうちは友達ができず、本当に苦しかった。あの苦しみは私だけで十分。言葉の壁、文化の摩擦から始まる“孤独”を取り除くのが私の仕事です」
　なんともデカい使命感と情熱に圧倒されたが、質問がプライベートなことに及ぶと急に頬がほころぶ。聞けば新婚で、間もなく“パパ”になるのだそう。
「子育ては難しいと思いますが、ウズベキスタンから来てくれた妻と手を取り合って頑張ります」
　子育ては大変。異国の地であればなおさら。でも、エラマンさんの“人柄”と“情熱”があればきっと乗り越えられるはず。がんばれ新米パパ！

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