張 広帥さん(中国出身)

(2022年2月号掲載)

張広帥

当日に予定を決める”スタディツアー”模索

 予断を許さない状況ではあるものの、コロナウイルス感染者は秋頃から減少傾向にあり、さまざまな規制も緩和。本道にもようやく観光客が戻りつつある。
 この流れで一日も早くコロナ収束、観光需要の回復――、となることを願うばかりだが、センチュリーロイヤルホテルでフロント業務全般を担当する張広帥さんもそう考えるひとり。

来日18年目の張さんは、地元中国で高校を卒業後すぐに渡日。福岡、大阪と移り住み、「〝観光〟をもっと学びたい」という一心で来道、北海道大学に入学した。〝北大合格〟をサラリと言いのける雰囲気に圧倒された本誌記者のリアクションには「運がよかったから」と笑うが、観光にかける並々ならぬ熱意は本物だ。

 同ホテルには、在学中からアルバイトとしてベルボーイやレストラン業務に従事していたが、ホテルの方向性に共感し、就職を決意。
「ホテルの目指すものが、私の思い描く〝観光〟と完全に一致したから」というが、その決断力と行動力には舌を巻くばかりで、今では国内外からの多くのゲストをおもてなししている。が、そんな張さんも、「スノーボードを滑って、温泉に浸かって、ラーメンを食べる。このコースは〝鉄板〟ですね」と、趣味の話になるとまた違った一面も。今般のコロナ禍でここ2年は自粛していただけに、今は外に積もる雪を見るだけでワクワクがとまらないのだとか。

 将来については、「外国人観光客向けのツアーを企画したい。日本は〝予約制〟がほとんど。でも外国人は〝当日〟にその日の予定を決めるんです。『センチュリーロイヤルホテルが薦めるスタディツアー』なんて最高ですよね」
 北海道観光の可能性を語る姿は道産子そのもの。張さんこそ観光アンバサダーにふさわしい――。(取材日 2021年12月21日)


張 広帥さん

チョウ コウスイ

中国出身

ホテルマン

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