伊藤 新吉氏／おしま信用金庫 理事長

春の叙勲で「旭日小綬章」を受章
東京支店開設に向け不退転の決意

　２０２４年春の叙勲で「旭日小綬章」を受章。一般的に信用金庫理事長経験者の受章は「旭日双光章」が多いだけに、ワンランク上の等級は、商工会議所会頭としての地域経済活動や社会貢献活動で顕著な功績を挙げたためと思われる。それだけに喜びもひとしおだが、「周囲のサポートがあったからこそ」と感謝の意を述べる。
　地域の信金としては前例のない東京支店開設にチャレンジしている。大きな目的は情報の受発信基地としての機能や地域商社の役割。一次産業がベースの道南の活性化のため、農・水産物の素材の素晴らしさや加工品を大消費地の首都圏に広める拠点にしたいと、不退転の決意で臨んでいる。
　24年９月期の中間決算は、預金・貸出金も堅調に伸び、預貸率の高さは信金で全道一を持続。無駄のない効率的な経営には定評があり、「ＤＸを進化させ、さらに金融サービスを向上させていく」と力を込める。