齋藤 孝次氏／孝仁会 理事長

札幌で腫瘍内科や循環器内科、血管外科などを充実
釧路では「７対１」高度急性期病院の運営を開始

　札幌孝仁会記念病院は、孝仁会基幹施設として注力しており、腫瘍内科では北大の前病院長の秋田弘俊名誉教授を24年４月に最高顧問に招聘、10月には北大の大原克仁医師が診療部長に就任、充実を図った。放射線治療科でも北大の青山英史教授と連携して腫瘍治療に力を入れている。
　また札幌医大の土橋和文前院長も招聘、循環器内科を中心に、より充実した医療が提供できる体制を構築。さらに24年10月に旭川医大の笹嶋唯博名誉教授を血管外科の主任診療部長に招聘、糖尿病患者などで末梢血管の血行再建手術を実施、好評だ。
　釧路孝仁会記念病院の方は、人口減少の中、１病棟を減らし「７対１」の高度急性期病院として運営を開始、看護提供体制も充実した。脳卒中では釧根地域唯一の「ＳＣＵ」を備え、高度な治療を提供。釧路孝仁会リハビリテーション病院も釧根唯一の回復期リハビリテーション病院として地域住民に喜ばれている。