萩原 一利氏/萩原建設工業 社長

萩原 一利氏

萩原 一利氏

北海道建設業協会 副会長
帯広建設業協会 会長
萩原建設工業 社長

 24年は元日に能登半島地震が発生、その後も全国各地で台風や集中豪雨による災害に見舞われた。
「十勝でも台風災害(16年)や十勝沖地震(03年)があり、私たち建設業は昼夜を問わず、その復旧に努めた。災害はいつ起きるかわからず、十勝の防災・減災に全力を注ぎたい。国はそのための予算の確保を」と力が入る。
 仮に太平洋側にある道東の釧路などで津波による被害が発生した場合、「内陸に位置する帯広も道東の拠点都市として支援する義務があるのではないか」と説く。
 2024年問題では、発注者の指導により、公共土木の95%以上が4週8休(土日休)になった。
「冬の工事は効率が悪く、危険も多い。全国一律の時間外規制を見直し、北海道の特殊事情を考慮して積雪・寒冷地の特例を設けていただきたい」

〈はぎわら かずとし〉1951年3月8日生まれ、卯年。帯広市出身、73歳。帯広柏葉高、日大理工学部卒。76年萩原建設工業㈱に入社。常務、副社長を経て2003年社長に就任。同年帯広建設業協会会長、10年5月北海道建設業協会副会長に就任。