十字路 女の視角(3)
■著者 藪禎子
■定価 500円(税込)
■発行 2009年9月
■判型 文庫判
■ISBN ISBN978-4-88642-219-4
北を愛した国文学研究者が透徹した視点で世事をみつめた珠玉のエッセイ
畏敬する野上彌生子の生きざまに思いを馳せ、豊かな海を死滅させた公害問題に怒りをぶつけ、「小泉改革」のなかに孕む矛盾に疑問の目を向け──ときに厳しく、ときに優しく、ぶれることない視点で世相を切り取った珠玉のエッセイ。
※本書は、月刊クォリティ2000年8月号~2002年1月号に掲載されたものを文庫化したものです。
【目次】
平等院展 点描/季節の味/女性の時代?/奉仕活動/当世日本語事情/猫踊り・獄門・白旗/冬の花/海の死/停滞の時代~夜明けはいつ?~/女子大生 今昔/粛々と…/アマノジャクの弁/無洗米etc/国の行方
【著者プロフィール】
藪禎子藪禎子(やぶ・ていこ)
1930年芦別生まれ。藤女子短大を経て東北大学文学部国文学科卒業。北大大学院文学研究科修了。日本近代文学専聴。藤女子大学講師、助教捜、教捜を経て、96年退職。著書に『小説の中の女たち』『透谷・藤村・一葉』など08年10月没。