水戸 康智氏/MOEホールディングス 社長兼CEO
事業を見つめ、理念を持つ
蓄積を活かして経営効率向上へ
水戸 康智氏
㈱MOEホールディングス 社長兼CEO
㈱萌福祉サービス 社長
人材不足、報酬改定、物価高騰等、介護事業者を取り巻く環境が一層厳しくなっている現在、「高齢者の自立促進が転換期を迎えている」と語る。
同社では行政・民間を問わず、介護施設の事業救済型M&A案件が増えており、現在も大規模プロジェクトが進捗中だという。「これまでできなかったアクティブシニアのコミュニティづくりを目指す」
道内には約3500の介護を担う法人があるが、将来的には半減すると言われる。特に地方の事業継続は都市以上に厳しい実情であり、「住み慣れた町で暮らしたいというニーズに応えるために尽力したい」と思いを寄せる。
新たな1年は設立から25周年。「厳しい状況からスタートしたので今を決して厳しいとは思っていない。事業をしっかり見つめ、理念を持ってこれまでの蓄積を活かすことで、経営効率の向上を目指す」と決意も新たにしている。
〈みと やすとも〉1976年4月22日生まれ、辰年。滝川市出身、47歳。滝川高校、勤医協札幌看護専門学校卒。99年萌福祉サービス設立。2009年MOEホールディングス設立。19年(一社)全国介護事業者連盟副理事長兼北海道・東北ブロック支部ブロック長、20年札幌商工会議所健康・文化部会長に就任。