B.K.TIKA RAMさん(ネパール出身)
(2022年6月号掲載)
日本のマナー習得し、世界に通用する事業を展開
「〝学ぶ姿勢〟が本当に素晴らしくて、我々日本人スタッフも見習うところが多いんです」
取材に居合わせた上司がこう感嘆するのは、ネパール出身のビー・ケー・ティカ・ランさんの仕事ぶり。札幌パークホテルで接客業務を任されるティカさんは来日8年目で、「そんなに話す機会はありませんが…」と控えめだが、母国ネパール語、ヒンディー語、英語、日本語の四ヵ国語を操るクワドリンガルだ。
元々留学への関心が強かったようで、「〝安心安全〟〝住みやすい国〟というイメージが強かった」というのが日本を選んだ決め手だそう。
本誌記者の愚問にも丁寧かつ真摯に返答してくれる姿が印象的で、そんなティカさんに日本での生活について聞くと、「難しく感じることはまったくありません。仲間も同僚も、お客様も優しくしてくれる方ばかりなので」。苦労を感じていないのは、きっと関わる人がティカさんの温かい人柄を感じ、そっと支えているからに違いない。
趣味はジョギングとドライブとトレッキング。「豊平川沿いは景色も良いし最高です」と笑い、「まだ登っていませんが、藻岩山、あと天狗山にも挑戦したいですね」と意欲満々だ。世界一の山〝エベレスト〟を知るネパール人の目に北海道の山がどう映るのか興味深い。
将来的には、「世界的に評価される日本のマナーを完璧に習得して、世界に通用する事業を展開したい」抱く夢もエベレスト級だ。
B.K.TIKA RAMさん
ネパール出身
ホテルマン