ITO RACHELE ANNさん(フィリピン出身)
(2024年9月号掲載)
仕事と育児こなしながら”介護福祉士”取得の『努力家』
記者が取材場所に到着すると、「遠いところありがとうございます」と家族で迎えてくれた。一家揃っての取材は本企画初だ。
来日10年のアンさんは、社会医療法人アンリー・デュナン会 深川第一病院で活躍する介護従事者で、5歳と1歳の娘さんの育児にも奮闘中。仕事と育児の両立、日々の〝闘い〟は想像に難くないが、なんとアンさん、この激務の中で昨年『介護福祉士』の資格を取得したのだとか。
「勤務の合間に勉強する時間を頂けましたし、先生達にも支えられました。とても感謝しています」と話す一方、「帰宅後は一通り家事を済ませたあと、長女を夫の和希さんに託してからの勉強でしたね。
次女がおなかにいましたし、本当に大変でした。協力してくれた和希さんにも感謝しかありません」と謙虚な姿勢が美しい。
そんなアンさん、休日には“カメラマン”に転身するほど写真・動画撮影が趣味。動画制作もお手の物で、「SNSを通じて日本各地に点在する友達や、フィリピンの人に北海道の景色、出来事を発信するのが楽しい」
近年のインバウンド来道者増に一役買っていそうだが、「キュウリとナス、トマトとピーマン、あとはイチゴも…」と家庭菜園もプロ級。和希さんの実家が農家ということもあり、栽培手法は極めて本格的で、長女の希愛来さんが「家で採れたピーマンで作る肉詰めが美味しい」と太鼓判を押す一方、「いやいや、フィリピン風の春巻きの方が…」と和希さん。このやり取りだけで家族仲の良さが伝わってくる。
「この病院で介護福祉士として、より多くの人の役に立ちたい。これが当面の目標です」
アンさんほどの努力家であればなんでも可能ですよ!
ITO RACHELE ANN さん
フィリピン出身
介護福祉士