TRI CAHYA WIDIARTIさん(インドネシア出身)

(2024年5月号掲載)

トリ チャヒャ ウィディアルティ

周囲から愛される将来の”介護福祉士”

「こちらへどうぞ。本日はよろしくお願いいたします。少し緊張しています」
 来日4ヵ月という短い期間でも、流暢な日本語で本誌記者を出迎えてくれたのは、高齢者施設で介護職に従事するインドネシア出身のウィディさん。

 緊張した面持ちではあるものの〝ハキハキ〟と対応してくれる姿が力強く、何より温かく親しみやすい人柄が印象的だ。
「利用者とコミュニケーションをとっている時が一番楽しい」という通り、利用者との距離もバッチリで、以前、ウィディさんがアレルギーのエビを誤って食べてしまったときは、自身よりも利用者が慌てふためいたのだとか。利用者から愛されている証と言えそうだ。

 趣味は「絵を描くこと」だといい、記者に見せてくれたのはプロ並みのアニメ画。
「〝そっちの世界〟に進んだ方が…」という言葉をなんとか押し殺し、感心していると、「いえいえ、そんな…」(笑)照れ屋でもあるようだ。
「1週間に4、5回」という母国で暮らす父親との電話もウィディさんの癒しのひとつ。「『今日はこんなことがあったよ』とか、『そっちは?』とか。特別な内容はありません」というが、表情からは父親を想う気持ちが溢れていた。

 当面の目標は〝介護福祉士〟の資格を取得すること。
「ジャワ語でウィディは〝運命〟という意味があるんですよ」
 本道で介護福祉士として働くことがウィディさんの運命かもしれませんね!


TRI CAHYA WIDIARTIさん

トリ チャヒャ ウィディアルティ

インドネシア出身

介護福祉士

Profile Picture