WAHYU NITA SARIさん、PUTRI UMI FEBRIANIさん（インドネシア出身）

（2023年5月号掲載）

「私たちの気持ちを何より尊重してくれるんです」「優しくて家族のような存在ですよ」
　施設利用者がこう口を揃えるのは、高齢者施設に従事するインドネシア出身のニタさんとプテリさんの仕事ぶり。

　これまで多くの海外出身者を紹介してきた本企画だが、〝介護福祉士〟は初登場。専門性が高く、極めて高いコミュニケーション能力を必要とする〝現場〟と言えるが、介護職を選択したきっかけは、「日常生活でサポートを必要とする人を助けたかった」（プテリさん）「〝人を助ける〟という技術を習得したかった」（ニタさん）。記者の目を真っすぐに見据えてこう話す２人からは〝律儀〟〝実直〟といった人柄が伝わってくる。

　ただ、現場ではこの人柄〝だからこその困惑〟もあったようだ。
「利用者の方の生活全てをサポートしてあげたいんです」
　介護の現場では、自立を目指す利用者のために時には〝見守る〟という視点も肝要。〝人助け〟が沁みついた２人はなんとも歯がゆい思いをしたようだが、介護福祉にかける熱意があるからこそ。

　そんな２人の休日の楽しみは、「海までのランニングや自然散策ですね」というアウトドア派のニタさんに対し、プテリさんは「アニメを観たり、ゲームをしたり…」とインドア派。「『ファイナルファンタジーXVI』が６月に発売されるんです！」この熱意も本物だ。

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