Pemika Kanchanothaiさん(タイ出身)
(2022年11月号掲載)
18人のインフルエンサーに選出、「豪雪も”立派な観光資源”」
地域にとって、そのまちの楽しさや美しさ、グルメなどをPRし、観光客を呼び込む〝専門家〟は今やなくてはならない存在だが、秩父別町役場でインバウンド事業を担当するペミカ・カンチャノータイさん(通称・アンさん)も、日々秩父別町の魅力を自国タイに向けて発信するひとりだ。
「特産品を活かしたケーキや和菓子、それに豆腐や味噌づくり教室などを盛り込んだ『体験型ツアー』も需要があると思います」と探求心旺盛で、記者の「タイのご出身だと去年の雪は(大変だったのでは…)」という質問に、「雪像体験なんかも喜ばれると思います。タイは雪が降りませんから凄く良い観光素材ですよね」
何事もポジティブに捉える思考が頼もしく、この9月には日タイ交流事業の主催団体から『日本とタイの関係に貢献した18人のインフルエンサー』に選出された。
発信方法は主に約30万人のフォロワーがいるフェイスブックで、コロナ禍以後は町内の農産物を中心に紹介。取材当日もサツマイモの収穫作業の取材があり、この日訪れた農家の中西さんは「取材だけすればいいのに、積極的になんでも手伝ってくれる」と感謝する。思考だけでなく、〝行動〟でも頼もしい存在のようだ。
そんなアンさんの楽しみは、道内各地で〝ばえる〟写真を撮影すること。「より多くの人に北海道を発信したい」アンさんが本道観光のプロフェッショナルになる日も近そうだ。