IRFAN MAULANAさん、ROMADHON AFENDIさん（インドネシア出身）

（2025年2月号掲載）

　ラーメン屋、教師、介護士、建築士――、これまで多くの現場で本道を支えてくれる外国人出身者を紹介してきた本企画だが、農場で働く人を取り上げるのは今回が初めてだ。
　深川市の藤川農場で活躍するのは、インドネシア出身で来日２年目のイルファンさんと、まだ１年未満のロマドンさん。
　２人は母国インドネシアでも牛を飼育する〝酪農家〟だという。「経験者であれば、それほど苦労はなさそうですね」と話を振ると、「とんでもない。まだまだです」とイルファンさん。ロマドンさんは「搾乳方法も、飼料も違いますから」と。

　本誌記者のデリカシーのない、稚拙な質問にも丁寧に応えてくれる姿がなんとも優しく、清々しい。
　日本語の勉強が日課で、農場の代表である藤川さんの「テレビを見ると日本語の勉強になるよ」といった“助言”を忠実にこなす。が、「ナルトが好きです。あとは、ちびまる子ちゃんとドラえもんも！」（ロマドンさん）「ワンピースは絶対外せませんよ！」（イルファンさん）とアニメにどハマりの様子。アニメで覚える日本語…、書き取りよりも楽しいに違いない。

　休日は共に買い物や公園でリフレッシュするという。
「この間、コンビニの店員に話しかけられたんです。『どこの国の出身ですか？』って。ただただ嬉しかったですね」（イルファンさん）
　２人の清々しさが店員にも伝わったんでしょうね。これからも活躍してください！

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