渡邉 正一氏/ワタナベグループ 会長
コスト高跳ね除け全7社が増収増益
「グループが持続的に成長するスキーム構築」
渡邉 正一氏
ワタナベグループ 会長
今も尾を引くコロナ禍の影響で業界全体が低迷するなか、大手企業の本道進出を全般的にサポートするなど、新規開拓が奏功。グループ7社全てが増収増益で推移した。
なかでも中核のワタショウを含む3社が〝食材コスト増〟を跳ね除け躍進。過去最高益を記録する見込みでグループ全体を牽引した。
24年はワタショウ創立30周年の節目で、記念事業の一環として、9月にリカーショップとコインランドリーを併設した倶知安支店を開設。駅前の好立地で、「エリア全体によりニッチなサービスを提供できる」と胸を張る一方、渡辺食品機械では、70周年記念事業として賃貸マンション5棟目となる『ルーヴル真駒内』が5月に竣工。一層のグループ強化が図られる。
24年は若手育成に加え、「不動産部門をさらに磨きあげ、グループ全体が持続的に成長するスキームを構築する」構えだ。
〈わたなべ しょういち〉1947年3月12日生まれ、亥年。札幌市出身、76歳。札幌東高、早稲田大教育学部卒。70年4月、渡辺食品機械に入社。74年7月に常務、89年に社長就任。2019年5月に取締役会長に就任、現在に至る。