HBC北海道放送が制作したテレビドキュメンタリー番組『ヤジと民主主義~小さな自由が排除された先に~』がこのほど、「JCJ賞」に選出された。

このJCJ賞とは、日本ジャーナリスト会議が年間の優れたジャーナリズム活動・作品を選定するもので、今年で63回目。

同番組は今年の4月26日に放送され、内容は2019年7月15日、札幌で行われた安倍首相の応援演説時に起きた事件を報じたもの。「安倍やめろ」とヤジを飛ばした男性、「増税反対」と声を上げた女子大生、さらには無言でプラカードを掲げただけの人が警察官に排除されるといったリアルな状況に加え、「無言でプラカードを掲げるというのは、誰にでもある権利。弱者ができる唯一の一人でできることを奪う国は、民主主義ではない」などといった女性の声も報じている。

【あの日、札幌では少なくても9人が警察によって排除された。弁護士団体や市民らが北海道警察に抗議し、説明を求めたが、道警は7か月にわたり説明をしなかった。だが今年2月、道警はヤジを排除したのは適正だったと結論付けた。番組では独自に排除された当時の映像を集め、公職選挙法や元警察官、刑法の専門家などへインタビューを行い、ヤジ排除の正当性について真正面から検証する。一方で排除された当事者の思いに迫る。さらにかつて北海道内で治安維持法によって逮捕された当事者にも取材するとともに、日本で言論の自由を弾圧した原点となる「弁士中止」も発掘する。地方都市で起きた警察によるヤジ排除。「たかがヤジで…」という声も少なくない。しかしこの問題を放っておいていいのだろうか。小さな自由が奪われた先に待つものは何か。あの日札幌でおこったヤジ排除は、この国の民主主義になにをもたらすのだろうか、検証する。】※「HBC番組紹介・見どころ」から引用

ちなみに同社の「JCJ賞」受賞は初。
今後もHBCのジャーナリズムに期待、注目したい――。