坂上 一樹氏／LEE不動産 社長

家賃収入で安定した経営基盤確立
ニセコ駅前のマンションは満室続く

　大手生保会社に勤め25年、起業して25年、この50年間で培ってきた経験と見識は不動産を主軸とした社業の舵取りに大きく生かされている。
　売り上げの約半分は家賃収入で経営基盤は安定。「札幌市内の物件はいま、フツーの人がフツーに買える価格ではない。需要が供給を上回っておりバブル状態。しかし数年のうちに必ず暴落する。その時にしっかり商いができる体力をつけておくことが肝要」と市況を冷静に分析する。
　その一方で、釧路や旭川での賃貸事業は好調。ニセコ駅前の自社物件マンション１０２室も満室だ。「単身者の住居利用のほか、首都圏からのテレワークにも多く使われている。家具・家電付きで相場の２倍超の価格で賃貸し、オープン時から人気は持続しています」と笑みを見せる。
　経営支援する羊蹄グリーン病院は常勤医２人体制となり、地域医療の充実に貢献。