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男と女の事件簿

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男と女の事件簿イメージ

一途な青い性 受け入れたイケメン教師の失敗

【H市発】■月□日、道教委は勤務先の女子生徒にみだらな行為をしたとして、H市内の男性中学教諭(30)を懲戒免職処分とした。教諭はメールや携帯で被害者と連絡を取り合い、校内などで会っていた。匿名の情報提供で発覚した。ただ、被害者の意向で刑事告発はしないという。

洋一は若いころからよくモテた。当然だ。清潔感のある醤油顔、身長175センチのスラっとした長身。笑顔もさわやかで、話しぶりも優しい。たとえ相手が自分の考えと違うことをしゃべっても、いやな顔一つせず耳を傾ける聞き上手。しかも独身だ。女が付き合う相手として申し分ない。

地元の大学を卒業後、過疎の町で中学の理科教師の一歩を踏み出した。そのハンサムぶりから教え子ばかりか、その母親からも好意を寄せられた。学生時代、数々の恋をしたから女が嫌いなわけではない。ただ、小さなマチでは誰に見られているかわからない。変な噂でも立っては教師として汚点になる。だから、休みの日は自室にこもる窮屈さを味わった。幸い、1年前から都市部に勤務。今はそんなことはなくなったが。

「センセイ、きょうは忙しかったの。職員室に行ってもいなかったから」

深夜、由香からメールが届いた。由香は洋一が教壇に立つ中学校の3年生。洋一は担任でもなく、授業を受け持ったこともない。それでも連絡を取り合うようになったのは赴任直後の秋口、文化祭の準備で帰宅が遅くなった由香を、たまたまPTAの仕事をこなすため残っていた洋一が車で送っていったのがきっかけだった。

「後でお礼のメールを送りたいので携帯番号を教えてください」

その礼儀正しさに好感を覚え、以来、メールをかわす仲になった。

最初は他愛のないメールのやりとりだったが、中学3年の女子といえば、恋に恋する年ごろ。しかも、相手はイケメンである。由香の文面は段々とラブレターに変わっていった。

「きのう、センセイの夢を見ました。何だか、胸が苦しくなって。話を聞いてもらえませんか」

由香は地元金融機関の副支店長の長女。勉強もできて、ピアノも上手い。そして何より、クリっとした目が魅力的で大人びている。同僚曰く「ミス●●中学」。そんな女子からの告白だ。悪い気はしない。

「じゃ、明日の放課後、理科実験室に来て。ほかのセンセイは研修会でいないので」

邪心はなかったが、2人っきりで会うことに洋一は胸の高鳴りを感じた。

「センセイ、私のこと、どう思っているの」

「かわいい教え子の一人さ」

「そんなの嫌、私、こんなに思っているのに」

そう漏らすや、抱きついてきた。慌てて突き放そうとしても、離れない。うつむいた顔に涙が伝っている。そこまでされては愛おしさが増す。洋一は唇を重ねた。

由香はキスが初めてらしい。洋一が舌を差し入れると、驚いたように目を見開いた。

「ゴメン、センセイらしくない振る舞いだった」

「いいえ、うれしい」

その日はキスと抱擁だけで終わった。

夜、メールが届いた。

「センセイ、きょうはとっても幸せでした。また、会ってくださいますか」

きょうの一件で洋一も青い性の虜になっていた。

「月曜の放課後、また実験室においで。また、誰もいないから。ただ、こうして会っていること、誰かに気づかれないようにね」

「わかりました。秘密の関係ね」

ませた文面に、皆が憧れるイケメンを独占できたという喜びがわかる。

セーラー服の上から胸をまさぐると、由香は甘い吐息を漏らし、積極的に唇を求めてきた。きょうは自分から舌も絡ませてくる。学校内。それも相手は生徒だ。そう考えると、洋一も興奮し、教師の倫理観もすっ飛んだ。

身長は160センチ近くあって外見は大人のようだが、胸はまだ大きくなく乳首も小さい。それでも実験用の大きなテーブルに座らせ、洋一が乳首を口に含むと、由香はピクンピクンと体をのけぞらせた。

スカートの中に手を入れ、緊張でこわばった太ももの内側をなで、誰にも触れさせたこともない場所に指を忍ばせる。柔らかな感触だ。かすかに湿っている。パンティの上からなぞると、切なそうな声を上げた。

互いの体をまさぐりながらディープキスを繰り返す。興奮に任せて最後まで踏み込みそうになったが、さすがに校内だ。洋一はためらった。

「やっぱり、学校はまずい。今度の土曜日、私のマンションで会おう」

身づくろいする後ろ姿にそう声をかけた。

その間、わずか30分。誰にも見られていないはずだったが、実は実験室の外では由香に思いを寄せる男子が室内をうかがっていた。行為に夢中の2人はそれに気づかなかった。

3日後、校長に呼ばれた。

「こんな手紙が届いたんだ。読んでみてくれ」

手紙は実験室での一部始終をつづっていた。匿名だが、つたない字だ。書いたのは男子生徒の誰かに違いない。

「手紙の内容は本当なのか」

そう問い詰める校長に洋一はしらを切りとおすことができず、その場で自宅謹慎を命じられた。当然だが、約束の土曜日、由香はマンションに現れなかった。

 

(実際にあった事件をヒントにした創作です)

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