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男と女の事件簿

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男と女の事件簿イメージ

酔わせて代わる代わる襲う バーを舞台に鬼畜の所業

【S市発】■月□日、S署は強制性交の疑いで市内のバー経営者吉田智(44)、同店アルバイト木川田洋二(34)、同店常連の会社員広田武(38)の3人を逮捕した。逮捕容疑は前日、吉田の店で客として訪れた20代の女性会社員を押さえつけるなどして暴行した疑い。3人は被害者の口止めのため、犯行の模様を動画で撮っていた。手口に計画性があることから同署は余罪を追及している。

吉田の営むバーは酒類が豊富で雰囲気も垢ぬけしている。難点は繁華街から少し外れた場所にあることだが、それ故に不倫などの訳ありカップルには密会の場になっていた。

その夜もカウンターには上司とその部下らしい男女が座っていた。チョイ悪風の中年男はマッカランの水割り、20代と思しき女は赤ワインを注文。言葉はあまり交わさないが、熱っぽく見つめ合う姿から関係は明らかだった。

「あの2人、この後、ホテルに行くよ、きっと」。カウンター奥の厨房で吉田はアルバイトの木川田にささやき、ニヤついた。

ところが男の携帯が鳴ると、状況は一変した。店外で話していた男は慌てて戻ってきて、女に告げた。

「子供が高熱を出している。これから病院に連れていく。すぐに帰らなくては」

「そうですか。ワタシはもう少し、飲んで帰ります」

女は店の外まで男を送ってカウンターに戻って来ると、ため息をついた。

「やっぱり、家族が大事なのね」

思った通り不倫カップルだった。

「まだワインにしますか。それとも変えますか」

「じゃ、彼の飲んでいたウイスキーをソーダで割ってください」

女はマッカランのハイボールを立て続けに2杯飲み干した後、聞き上手の吉田の誘いに乗って問わず語りで、帰った男のことを話し始めた。男は直属の課長で、新入社員のころに指導を受けたことがきっかけで関係が深まったこと。この5年間、「妻とは別れる」という男の言葉を信じて待ったが、何も進展していないことなどを酔いに任せて愚痴った。

「男なんて、しょうもないものだから」

吉田がそう応じると、女はお代わりを注文して奥のトイレに消えた。それを見計らって、吉田は常連の広田に電話を入れた。

「いい獲物が掛かった」

まるでハンター気分だ。以前にも酔いつぶれた複数の女を3人で弄んだ。以来、「できそうな女」を獲物と呼んでいた。

自宅で飲んでいたという広田は、タクシーを駆って5分もしないうちに現れた。

吉田は女から仕入れた情報をかいつまんで話した。

「じゃ、今日は俺たちが慰めてあげるか」

広田はそう舌なめずりすると、厨房から出てきた木川田はすばやく外の看板を「open」から「close」に替え、ドアに鍵をかけた。

酔いで気分が悪くなったか、女は長い間、トイレにこもっていた。そして千鳥足で戻ってきた女に吉田は声をかけた。

「お嬢さん、ボックス席で一緒に飲みませんか」

席を移して乾杯した後、横に座った広田が介抱するふりして胸を触った。でも、抵抗しない。さすがに吉田がスカートの中に手を入れると、「何するの、やめて」と声を上げたが、男たちはすでにオスになっていた。

木川田が女の後ろに回って羽交い絞めにするや、吉田と広田がブラウス、スカート、下着を一気にはぎ取った。むき出しになった体が恐怖で波打っている。「やめて、やめて」と懇願しても、2人は身動きできない女の両方の乳房にむしゃぶりついた。別に気持ちいいわけではないが、反射的に乳首は勃起したのを見計らって吉田がささやいた。

「きょうは広田からだ」

広田は秘所を入念に指と舌でなぶった後、ピストン運動に入った。その間、吉田は女の体を舌で嘗め回し、その模様を木川田が慣れた手つきでスマホの動画に収めた。

広田が終わると、続いて吉田、木川田が次々に女にのしかかり、リキッドを注ぎ込んだ。異常な展開に女は声も出ない。

すべてが終わり、泣きながら服を着る女を広田が脅した。

「お嬢さん、誰かに言ったら、これが出回るよ。わかっているね」

スマホ画面には男に犯される自分が映っている。女は無言で店を後にした。

呆然と帰宅しようとタクシーに乗った女だが、しばらくすると声を上げた。「病院に行ってください。レイプされました」

それを聞いた運転手は慌てて近くの総合病院に向かった。たまたま当直が若い女医で、女が事情を話すと、行為後に使う避妊薬を処方し、そして警察に連絡した。

翌日、逮捕された3人は別々に取り調べを受けた。

警察は主犯を店の経営者の吉田とみていたが、「私は広田に誘われて加わっただけ」と否定した。その広田は「あの店は吉田のもの。俺は常連で居合わせただけだ」とすっとぼけた。

一方、木川田は「俺は雇われの身、断れなかった」と半ば被害者のような物言いを続けた。

そして、3人は口をそろえて言った。「女も嫌がってなかった。あれは合意だ」

だが、押収されたスマホがすべてを物語っていた。苦痛に顔をゆがめた女を犯す鬼畜の場面。刑事が声を荒らげた。「お前ら、ずいぶん手慣れている。余罪があるはずだ。徹底的に調べてやる」

 

(実際にあった事件をヒントにした創作です)

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