【2020年6月号掲載】

〈せき ひろし〉
1946年11月4日生まれ。札幌市出身、73歳。帯広三条高校、北海学園大学法学部卒。94年社長就任。99年リース事業協会北海道地区連合会会長。

新型コロナウイルスで見通し悪化も独自の経営スタンスで成長持続

今般の新型コロナウイルスの影響で今年1月に新設した「バス事業営業部」が苦境に。事業全体に及ぼす影響が懸念されるところだが、「際立つ部分がなくても好調」なのが同社の強み。全体的な底上げで成長が持続している。「準備に余裕ができた」と東京オリパラ延期もプラス志向で捉え、創立50周年となる2022年に向け全力傾注の構えだ。

バス事業苦戦も全部門の底上げでカバー

——今般の新型コロナウイルスによる影響から伺いたいと思います。
「バス事業」では苦戦を強いられています。これまでも日韓問題をはじめとする国際的、社会的問題によってダメージを受けていた部門ですが、この新型コロナウイルスによってより一層大きなダメージを受けていることは確かで、これに加えて、例年多くのバス需要が見込まれる高校センバツも中止となり非常に厳しい状況です。

今年1月に東京支社のバス関連営業部を廃止し、営業エリアを広げた「バス事業営業部」を新設した矢先のことで、担当者も大変苦労している。リース料の〝支払い期間猶予〟をはじめ、顧客からさまざまな要望が出ていますし、見通しのきかない部分は多い。

ですが、こういった〝マイナス〟とされる状況がこの先も長く続くことはないでしょう。状況が好転するのが、半年後なのか、1年、2年、あるいは3年後なのか──、今の時点で明確な予想を立てることは難しいと思いますが、それまでは可能な限り顧客の立場に立ち、顧客の意向に沿った形で対応していこうと考えています。

——〝苦戦〟とは言うものの、第1クォーターを振り返ると好調に推移している印象を受けます。
そうですね。観光バスこそ苦戦してはいますが、全体的には〝好調に推移した〟と実感しています。

1月〜2月は新型コロナウイルス感染の影響もそれほど表面化してはいませんでしたので、それぞれの部門が平均を超える成果を収めてくれました。〝この部分が際立って良い〟というところがなくても好調──、これが弊社の営業スタンスです。

——昨年、営業本部と管理本部を立ち上げ、組織を再編成したことが奏功したのでしょうか。
決してそれだけではありませんが、昨年実施した組織の再編成によって、業務の効率化、細分化が図られていることは確かで、好調の要因のひとつと言えるかもしれませんね。

——今年の1月にも若い人材を積極的に登用するなど、さらなる組織再編成に着手されました。
これについては特別な異動ではなく、定期的なものです。年齢というものも関係していないわけではありませんが、経験と能力を鑑みてそれぞれ適任であろうポストに就いてもらいました。

余談ですが、今回管理職に登用された社員の半数は中途採用で、世代は30〜40代です。これからはこういった世代が中心となって会社を牽引してほしいですね。

東京オリパラ延期もプラス志向で捉える

——2020年は営業の目標数値を下げられたそうですね。
その通りです。東京オリパラ開催中はさまざまな交通規制が実施されますので、東京をはじめとする関東地域一帯での営業業務が停滞する可能性があったためです。

加えれば、オリパラという世界中から注目を集めるイベントが開催されるとなると、〝見えにくい〟部分も生じる。こういったところにも目を配らなければなりませんので、多少余裕を持った目標に設定しました。

——オリパラが延期になったことについてはどのように受け止めを。
延期ということに対してのデメリットは一切ありません。延期が決定したことで、今申し上げたオリパラ開催中の交通規制に対応した〝仕事のやり方〟についてもう一度細かく検討することができます。準備の段階で〝少し余裕ができた〟と、むしろプラス志向で捉えています。

——最後に、この先の取り組みについて。
かねてから申し上げている通り、弊社は2022年に創立50周年を迎えます。この大きな節目に向けた準備に本腰を入れなければなりません。

これまでも各支店、営業所などの開設の節目には周年行事を実施し、従業員を労ってきましたので、50周年を迎えた時には全従業員で盛大にお祝いをしたいと考えています。まだ具体的な内容は煮詰めていませんが、〝100年〟に向けて良いスタートが切れる催しにしたいですね。

中道リース株式会社
【住所】札幌市中央区北1条東3丁目3番地
【URL】http://www.nakamichi-leasing.co.jp/